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スマートカーのダークサイド(2)
Post 2017-01-19
スマートカーのダークサイド(2)

AUTHOR Kumar Ritesh Chairman & CEO   前編では、新世代のクルマに関する潜在的なサイバーリスクと、そこから派生する自動車エコシステム全体への影響についてお話しました。ここでは、攻撃者が直接的および間接的なアプローチで車両やクルマのエコシステムを攻撃する方法を整理し、その対処として総合的なサイバーセキュリティアプローチの概要を説明します。 前編でも説明しましたが、新世代のクルマは車両と繋がる様々な支援インフラと対応するシステムに大きく依存しています。(GPS通信、ナビシステムや乗客情報管理、都市交通管理、スマートスキャン、スケジュールおよび位置管理、車両間の通信、ETC管理など)。 これらの技術は、車のオーナーやメーカー、地域コミュニティなどに数多くのメリットをもたらしますが、残念ながらスマートカーシステムのあらゆる構成要素は巨大な攻撃面となってしまうのです。つまり、サイバー攻撃者は、エコシステム全体のコンポーネントが持つ脆弱性を利用して、他のコンポーネントにも攻撃を仕掛けていくことになります。 主な2つの攻撃手法: 直接アタック例: 車両内の1つの電子制御ユニット(ECU)をハッキングし、マルウェアが他のすべてのECUに感染するためのチャネルを開きます。車両の重要な機能をコントロールするだけでなく、車両間の通信を利用して他の車両にもマルウェアを感染させていきます。 間接アタック例: ハッカーは公衆ネットワークを破壊し、クルマの通信機能とインフォティンメントシステム(情報とエンタテイメント)に送信される偽のサーバーコマンドを送ります。この方法なら、ブレーキ、ステアリング、エアバッグ、トランスミッションを操作することが可能になるでしょう。車の中の会話を盗聴できますし、個人情報とクレジットカードのデータも盗みます。 自律走行や衝突防止機能などの高度な機能を操作することさえできます。 プロアクティブで機動的なセキュリティ機能を持つ、包括的で多層的なサイバーセキュリティ対策が必要だと感じて頂けたでしょうか。 クルマのエコシステム全体を保護する統括ソリューションは、システムの各コンポーネントが個別のセキュリティ上の課題に対処できるように、徹底的な防衛戦略を実装する必要があります。 つまり、最も基本的なユニット(各車両のECU)からエコシステムの最上位レベルまで、全ての動きを継続的に監視し、異常の有無を分析することが必要です。セキュリティレベルはマルチ対応となり、エコシステム全体の脆弱性チェックが可能となります。 以下のようなテクノロジーをお勧めします。 1. 車両のセキュリティ ・ファームウェア保護を備えた安全な処理装置(送受信機を含む) ・あるコンポーネントがハッキングされても他のコンポーネントに連鎖しないようにコンポーネントを分離する ・外部および内部コンポーネントとの間で送受信されるセキュアなインバウンドおよびアウトバウンド接続 ・車両内のさまざまなコンポーネント間の安全なメッセージング。例えばコンポーネントBに信号やメッセージを送信するコンポーネントAは、適切な信頼性と完全性のチェックを使用して保護する必要があります ・厳格な再構成管理:ベースラインからの構成変更は、適切に認証される必要があります ・安心して適用できるセキュアなキーとデータを確実に保管する ・改ざん検出と保護:全ての構成やコンポーネントの変更を不可能にする ・スマートカーに搭載された技術の継続的かつ定期的なサイバーリスクアセスメント ・車両固有データの漏洩を防止する ・各コンポーネント内の異常動作を監視する動作異常検出システム 2. 関連するエコシステムのセキュリティ…

スマートカーのダークサイド(1)
Post 2017-01-14
スマートカーのダークサイド(1)

AUTHOR Kumar Ritesh Chairman & CEO 製造業からサービス業へのシフトといわれるほど大変革の自動車業界。クルマは、デジタル化と接続性の向上によって技術革新をむかえています。 GPS通信、Wi-Fi、高度な情報システムとアプリ、車同士の通信、事故回避機能、コンピュータ操作のパワーステアリング、インテリジェントパーキングアシスト、クルーズコントロールなど、様々な新技術は消費者にとって便利で手放せない機能です。 しかし、インテリジェント・ビークルには、ダークサイドが存在します。ハッカーにとって広い攻撃ポイントを提供してくれるため、通信システムからメーカーやベンダーのサプライチェーンに至るまで、車両のセキュリティーやエコシステム全体を危険にさらす可能性があります。 サイバー攻撃者にとっては接続されている全てをハッキングできます。つまり、大量の車両を使い、多くの選択肢から、多くの突破口から、最終的にはより大きなエコシステムを狙うことができるのです。 従来ハッカーは、電子制御装置に直接コンタクトしてクルマの機能などを停止させることができました。今では、クルマと繋がっているスマートフォンをハッキングするだけで、車両全体をコントロール可能になっています。 私は、スマートカーの台頭が、自動車産業を混乱させサイバーセキュリティ分野にも影響が出ていると考えています。主に4つの傾向がみられます。 1.接続性が向上し、リモート攻撃の拡大につながり、ハッカーが簡単に車両に侵入する可能性がある 2.ハッカーが狙う可能性のあるコンピュータシステムを増大させる自動運転 3.電気自動車やハイブリッド車によって、重要な電力インフラ(充電スタンド用の電力網など)への依存が高まり、セキュリティ機能の強化が必要 4.オンデマンドモビリティやMaaSにより、ドライバーや乗客の個人情報へのアクセスが容易となり、IDなどの盗難につながる 急速な技術の進歩は、車両のレスポンス、エンターテイメント、データ駆動性を向上させるだけでなく、 外部インフラへの依存度も高まっています。 その結果、サイバーセキュリティの懸念は、クルマを超えてエコシステム全体に及ぶのは明白です。 モバイル通信、旅行や乗客情報管理、都市交通管理、スマートスキャン、スケジュールおよび位置管理、車間通信および料金管理 – すべての車両が外部エコシステムに依存しています。 メーカーと管轄する当局にとって、重大なのは、自社のクルマや自社の環境を保護するだけでは問題が収集できないことです。サイバーセキュリティ対策を実施するために、クルマにつながる全てのエコシステムと関連する全てのプレイヤーが協力し努力することが必須です。 お問い合わせ

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